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[SS]料理部にて [story]

お久しぶりです。

お久しぶりの更新が、これ?と言われそうですが……。

先日まで通っていた戯曲のセミナーでなんとなく降ってわいてきた掌編。







「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!!」
「部長っ、煙が!!」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!!」

振り返ると、電子レンジからかすかに煙が出ている。
その前には有子。

「有ちゃん! 離れて!」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」

有子はただ謝るばかりで動けない。
部員たちは……有子の周りを1mほど離して見守っている。

「部長、いきますか」
「……そうね」

そういって、二人は目線をかわした。
二人は飛び出し、泣きじゃくる有子の後ろへ。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさ……ふがっ」

有子の口にハンカチを当てる部長。

「はい、これで口をふさぐ!」
「わっ、くぁ、り、むぁ、した……」

なおももごもご言っている有子には目もくれず、部長は一目散に
回り続ける電子レンジを止めた。

チーン。

それを合図にしたかのように、副部長がコンセントを抜く。

「消火器、準備オッケーです」

部員がどこからともなく消火器を持ってスタンバイしている。

「確認しました。ほかに飛び火はないようです」

別の部員から声が聞こえる。

「みんな、ありがとう」
「いえ、慣れましたから」

部員の声にかすかにため息をつくと、部長は有子のもとに近づいた。

「有ちゃん、大丈夫?」
「だぁ、い、じょー、ぶですぅぅ」

口を押えたハンカチの向こうから全力で声を出している。

「いつも言ってるでしょ?電子レンジのワット数と加熱時間は
 ちゃんと確認するように、って」

****************************************************

真面目に煙が出ますし、火事のもとにもなります。
電子レンジのワット数と加熱時間にはお気を付けくださいね。

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